[2019年10月06日 主日礼拝説教要旨]

「忠実な者」
ルカ16:1-13 テモテー6:1-12

テモテへの手紙書には、異端=主イエスの教えとは異なる教えについて記されている。ユダヤ教の流れを汲む律法主義者が教会の中で、安息日や食物の戒めを守らない人々を攻撃していた。また「結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたりします」(4:1-3)。禁欲を説くグノーシスと呼ばれる人々である。そして彼らにとって肉体は穢れであり、禁欲によって清めなければいけないと考えていた。最後に出てくるのが6章3節以下で「異なる教えを説き、私たちの主イエス・キリストの健全な言葉にも、信心に基づく教えにも従わない者」である。本当の禁欲は自分が救われるためではなく、愛から生まれる。キリストの愛のために隣人に仕える。キリスト者の関心は他者の救いに向かう。パウロは金銭を否定しないが、金銭欲から多くの罪が生まれることを指摘する。パウロは異端の人々との不毛な議論は避けよと言っている。教会は議論をする場ではなく、神の言葉を聞いてそれを行う場だからである。それが神様に忠実な者がなすべきことである。神に忠実な者として歩みたい。

トップ説教要旨 > 2019年10月06日 主日礼拝説教要旨