[2019年07月07日 主日礼拝説教要旨]
「福音を宣べ伝える」
イザヤ56:1−8 使徒言行録8:26−40
エチオピア出身の宦官、ユダヤ教では救いに与ることが出来ないと、差別されていた。しかし、彼は、使徒フィリポにより洗礼を授けられた。
フィリポと別れることになったが、「喜びにあふれて旅を続けた」、と聖書は記す。自分は救われない、神の民に加えられることはないと思っていたのに、彼は洗礼を受け、新しい神の民に加えられたのである。まさに、イザヤ書56章の預言がここに成就した。民族によらず、血筋によらず、ただ信仰によって救われるキリストの恵みが、ここに具体的エチオピア人の宦官の救いという形で現れたのである。エチオピアは二、三世紀にはすでにアフリカにおける唯一のキリスト教国となった。この事実は、宦官のエチオピアでの働きと無関係ではないだろう。
この一人から救いの御業は広がった。私達も福音を宣べ伝えるように招かれているのである。